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1.当科の紹介

 概略: 和歌山県立医科大学 脳神経外科学教室は昭和20年に創設された和歌山医学専門学校の荒瀬 進 教授による外科学教室をその前身とします。濱 光治 教授の後を受けた竹林 弘 教授により1955年和歌山で最初の脳腫瘍手術が行なわれました。40年以上にわたる長い歴史をもつ脳神経外科教室です。正式には昭和45年より脳神経外科学教室となり現在に至っています。その間、昭和41年より岡益 尚 教授、昭和52年より駒井則彦 教授が教室を主催し、平成6年3月に駒井教授が当大学の学長専任となった後、板倉 徹 教授が就任しました。

 診療科紹介: 対象疾患が増加し技術的にも高度化・細分化されつつある脳神経外科領域ではありますが、現在の教室の方針は医局員全員がそれぞれの専門研究領域においてトップレベルを維持しながら、日常患者管理・手術・外来診察においては脳神経外科疾患の全領域をカバーできることを基本姿勢としております。そのため症例検討会や種々の勉強会も教室内で定期的に行って、教室員全体のレベルアップを図っております。別ページに外来診察者を示しましたが、いずれの領域の疾患でも、どの曜日のどの担当者の外来を受診して頂いても対応できる体制をとっており、必要に応じて専門外来へ受診して頂いております。手術件数は年間400〜500例で大学病院の脳神経外科としては全国的に見ても有数の件数を誇っております。

脳神経外科 教授室 のホームページもご覧下さい。板倉 徹 教授著「脳を守る」ほか、脳神経外科疾患や医学生のための情報等も掲載しております。

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2.診療の特色、得意とする治療
1)脳腫瘍
脳神経外科疾患に対する最先端の治療を行っています。ニューロナビゲーション、覚醒手術、術中神経モニタリング装置、術中CT、神経内視鏡などを駆使して脳腫瘍などの病変を周辺の正常な脳・神経のダメージを最小限に留めながら正確に摘出しています。放射線治療については従来の方法では正常な脳組織に対する影響も強かったのですが、X?ナイフという装置を用いて効果的に腫瘍性病変に対する放射線治療を行っています。脳深部や頭蓋底の病変に対する難易度の高い手術では、ニューロナビゲーションや神経内視鏡を積極的に導入することによりできるだけ低侵襲で行えるようになっています。また、下垂体腫瘍に対しては原則として経鼻的内視鏡手術のみで摘出を行っています。
2)脳卒中
手術では到達困難な脳動脈瘤やAVM(脳動静脈奇形)の治療を血管内手術によって行い良好な治療成績を得ています。その他の脳血管内治療として、脳梗塞に対する血栓溶解療法や頚動脈狭窄症に対するステント留置を行っています。
3)脊髄疾患
椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊髄腫瘍に対して顕微鏡や内視鏡を用いて脳神経外科ならではの繊細な手技で年間100例以上の手術を行っています。
4)機能的脳神経外科
機能的脳神経外科とは、脳の機能障害を回復させるために行われる外科的治療です。
対象となる疾患は手足が震えたり、体をうまく動かせなくなったりするパーキンソン病や本態性振戦、自分の意思とは別に体が勝手に動いてしまうジストニアや頚性斜頚などの不随意運動症です。さらには脳や脊髄の障害が原因で耐え難い痛みが起こる難治性疼痛や、薬では十分にコントロールできない難治性てんかんなども外科治療の適応となります。片側の顔面の筋肉がピクピクと痙攣を起こす半側顔面けいれんや、片側の顔面に耐えがたい痛みが起こる三叉神経痛も手術で治すことができます。これらの機能的脳神経疾患に対して脳神経外科では多くの手術が行われています。
患者受入体制:
教室としては地域救急医療に大きく関わる脳神経外科診療の訓練のためにも、脳神経外科緊急疾患には24時間対応できる体制をとっております。現在、教室員の努力の結果、年間250例を越える脳神経外科関連の緊急手術を行っております。脳神経外科の病床数は47床で、慢性的な病床不足は続いており患者の皆様には多大なご迷惑をお掛けしておりますが、重症頭部外傷や脳血管障害など緊急手術が必要な場合は救急部門のHCU/ICUでの受け入れが24時間体制で可能です。
主催学会:
当教室は専門領域のものを含めて、現在、年間11の研究会を主催・共催しています。神経科学の基礎と臨床、脳血管シンポジウムなど全国的な学会をはじめ、和歌山脳卒中研究会、神経画像研究会、パーキンソン病懇話会などは和歌山県下で開催され一般医家の先生方にもご参加頂いていおります。
教室のモットー:
効果的な日常診療、研究活動のためには有効なrelaxation、re-creationが必要であるという板倉徹教授のお考えから、当教室は「よく学び、よく遊び」をモットーとしています。特に野球は日本脳神経外科 野球大会で、平成6年度:優勝、7年度:準優勝、8年度:優勝、9年度:準優勝と好成績を残しました。

3.主な専門分野の紹介
 当科の全スタッフは脳神経外科のいずれの疾患でも対応可能ですが、下記に示すような各専門領域をそれぞれ担当しております。
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スタッフと専門分野のご紹介
役職 氏名 専門分野 学会認定

教授

板倉 徹

脳腫瘍の外科、
機能的脳神経外科

日本脳神経外科学会専門医
日本リハビリテーション学会認定臨床医

准教授

今栄信治

脊椎・脊髄外科、
末梢神経外科

日本脳神経外科学会専門医
日本脊髄外科学会指導医

講師

中尾直之

脳腫瘍の外科、頭蓋底外科

日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会専門医

講師

小倉光博

機能的脳神経外科
パーキンソン病の外科治療

日本脳神経外科学会専門医

講師

松本博之

脳血管内治療
脳血管障害

日本脳神経外科学会専門医
日本脳血管内治療学会指導医
日本脳卒中学会専門医

助教

増尾 修

脳血管内治療
脳血管障害

日本脳神経外科学会専門医
日本脳血管内治療学会指導医

助教

西岡和哉

脊椎・脊髄外科
頭蓋底外科

日本脳神経外科学会専門医
日本脊髄外科学会認定医

助教

藤田浩二

脳腫瘍の外科
脳腫瘍の集学的治療

日本脳神経外科学会専門医

助教

西林宏起

機能的脳神経外科
てんかん外科治療

日本脳神経外科学会専門医
日本てんかん学会専門医

助教

大林慎始

脳卒中
脳腫瘍の外科

日本脳神経外科学会専門医

助教

深井順也

悪性脳腫瘍治療
脳腫瘍の基礎研究

日本脳神経外科学会専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
保健看護学部
教授 上松右二 脳腫瘍の集学的治療、
脳腫瘍の病理診断
日本脳神経外科学会専門医
日本リハビリテーション学会認定臨床医
総合診療科長、卒後臨床研修センター長
准教授 上野雅巳 脳卒中、重症脳障害 日本脳神経外科学会専門医
日本救急医学会認定医
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