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リウマチ・膠原病科学講座

教室紹介

当講座は平成27年10月1日付で和歌山県立医科大学に新設されました。現時点では人員の関係からまだ充分な研究体制が整っておりませんが、今後、リウマチ・膠原病患者さんに還元できる①「臨床疫学研究」および②「臨床免疫学的研究」を行っていく予定です。

全身性リウマチ性疾患(膠原病)の症状は、同じ病名がついていても多彩なため、各症例の臨床症状や検査所見を記録し、コホート化することが重要であると考えます。当教室では、当院通院中の関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎/皮膚筋炎などの代表的な膠原病をもらさずコホート化し和歌山県におけるリウマチ・膠原病患者の特徴を調べるとともに、各患者の同意を得た上で、バイオバンク(血液・尿など)を構築し、以下の臨床免疫学的研究に活かすことを考えています。

全身性エリテマトーデスの顔面紅斑

強皮症+関節リウマチに合併した手指壊疽

皮膚筋炎に合併した急性間質性肺炎

主な研究内容

  1. 全身性エリテマトーデスにおける神経障害の研究
  2. 関節リウマチにおける抗シトルリン化ビメンチン抗体の研究
  3. 関節リウマチ患者の生物学的製剤投与によるサイトカインの変動と中和抗体の研究
  4. 関節リウマチにおける新規自己抗体に関する研究

抗核抗体

和歌山における全身性リウマチ性疾患の臨床・研究拠点となるよう、将来は幅広くリウマチ・膠原病学、臨床免疫学をカバーしたいのですが、当面は自己抗体・抗核抗体を研究の中心とします。

スタッフ紹介(2017年4月現在)

役職 氏名 専門分野 学会認定
教授 藤井 隆夫 関節リウマチ
膠原病
日本内科学会認定内科医
日本リウマチ学会専門医・指導医
講師 湯川 尚一郎 関節リウマチ
膠原病
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
日本リウマチ学会専門医・指導医
助教 田中 克典 関節リウマチ
膠原病
 
助教 松宮 遼 関節リウマチ
膠原病
 
学内助教 田端 佳世子 関節リウマチ
膠原病
日本内科学会認定内科医
非常勤講師 前島 悦子 関節リウマチ
膠原病
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本リウマチ学会専門医・指導医
日本リハビリテーション医学会認定臨床医
日本温泉気候物理医学会温泉療法医
博士研究員 古川 加奈子 関節リウマチ
膠原病
日本内科学会認定内科医
日本リウマチ学会専門医・指導医

医学部学生・研修医のみなさんへ

リウマチ・膠原病科学講座は平成27年に新設された、和歌山県立医科大学では最も新しい内科系講座です。橋本病や重症筋無力症のように臓器特異的自己免疫疾患と異なり、全身性自己免疫疾患は多臓器に傷害を起こし、しばしば致命的な合併症を有する患者も経験します。関節リウマチでは、炎症性サイトカインをターゲットとした生物学的製剤が使用できるようになり、治療目標が大きく変わりました。すなわち、痛みや検査データを改善させるのみでなく、患者さんのQOL(生活の質)を改善させることが重要となり、仕事を継続したい患者さんにはそれができるような抗リウマチ治療が可能となりました。しかしそのような充分な治療は抗リウマチ薬に精通した一部の専門医しか行うことができません。このような教育を受けたリウマチ専門医はここ和歌山県では極めて少ないのが現状です。整形外科との協力体制が重要ではありますが、内科的薬剤でタイトコントロールすることは必須であり、現在関節リウマチは極めて専門性の高い疾患であると認識されています。

また全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus: SLE)をはじめとした膠原病は本当にたいへんな病気です。若い女性が多いにもかかわらず、入院やステロイド治療を行わなければならず、常に再燃のリスクがあるため表面上は元気そうに見えても精神的にはかなり負担が大きい疾患といえます。本疾患は他の内科のみならず、精神神経科や眼科との連携も重要です。

当科では、若い先生方に広く全身性自己免疫疾患(関節リウマチ・膠原病)の専門的な診療ができるように指導するのみでなく、たとえば「SLEの神経障害」といった自分なりの“超”専門領域(膠原病のなかのサブスペシャリティ)を持ってもらうようにして、該当患者については和歌山における(更には世界の)第一人者になってもらえるようお願いしたいと思います。

リウマチ・膠原病科はまだ産声を上げたばかりですが、和歌山のリウマチ・膠原病患者をすこしでも幸せにできるよういっしょに努力してもらえる医師を募集します。どうぞよろしくお願いいたします。

入局を希望される方は下記ホームページをご覧ください。

※上記のページはリウマチ・膠原病科学教室の責任において作成されています。

参考論文

(発表はいずれも京都大学で行ったもの)

  1. Hashimoto M, Fujii T, Hamaguchi M, Furu M, Ito H, Terao C, Yamamoto K, Yamamoto W, Matsuo T, Mori M, Ohmura K, Kawabata H, and Mimori T. Increase of hemoglobin levels by anti-IL-6 receptor antibody (tocilizumab) in rheumatoid arthritis. PLoS One 2014;9:e98202.
  2. Fujii T. Direct and Indirect pathogenic roles of autoantibodies in systemic autoimmune diseases. Allergol Int 2014;63:515-522.
  3. Fujita Y, Fujii T, Mimori T, Sato T, Nakamura T, Iwao H, Nakajima A, Miki M, Sakai T, Kawanami T, Tanaka M, Masaki Y, Fukushima T, Okazaki T, and Umehara H. Defecient leptin signaling ameliorates systemic lupus erythematosus lesions in MRL/Mp-Faslpr mice. J Immunol 2014;192: 979-984.
  4. Yokoyama T, Fujii T, Kondo-Ishikawa S, Yamakawa N, Nakano M, Yukawa N, Yoshifuji H, Ohmura K, and Mimori T. Association between anti-U1 ribonucleoprotein antibodies and inflammatory mediators in cerebrospinal fluid of patients with neuropsychiatric systemic lupus erythematosus. Lupus 2014;23:635-642.
  5. Nakano M, Fujii T, Hashimoto M, Yukawa N, Yoshifuji H, Ohmura K, Nakaizumi A, and Mimori T. Type I interferon induces CX3CL1 (fractalkine) and CCL5 (RANTES) production in human pulmonary endothelial cells. Clin Exp Immunol 2012;170:94-100.
  6. Yukawa N, Fujii T, Kondo-Ishikawa S, Yoshifuji H, Kawabata D, Nojima T, Ohmura K, Usui T, and Mimori T. Correlation of antinuclear antibody and anti-double-stranded DNA antibody with clinical response to infliximab in patients with rheumatoid arthritis: a retrospective clinical study. Arthritis Res Ther 2011; 13: R213.
  7. Sato T, Fujii T, Yokoyama T, Fujita Y, Imura Y, Yukawa N, Kawabata D, Nojima T, Ohmura K, Usui T, and Mimori T. Anti-U1 RNP antibodies in cerebrospinal fluid are associated with central neuropsychiatric manifestations in systemic lupus erythematosus and mixed connective tissue disease. Arthritis Rheum 2010; 62: 3730-3740.
  8. Fujii T, Okada M, Fujita Y, Sato T, Tanaka M, Usui T, Umehara H, and Mimori T. Vaccination with autoreactive CD4+Th1 clones in lupus-prone MRL/Mp-Faslpr/lpr mice. J Autoimmun 2009; 33: 125-134.
  9. Fujita Y, Fujii T, Nakashima R, Tanaka M, and Mimori T. Aseptic meningitis in mixed connective tissue disease: cytokine and anti-U1RNP antibodies in cerebrospinal fluids from two different cases. Mod Rheumatol 2008; 18: 184-188.
  10. Murakami K, Fujii T, Yukawa N, Yoshifuji H, Kawabata D, Tanaka M, Usui T, and Mimori T. Successful treatment of a patient with refractory adult Still’s disease by tacrolimus. Mod Rheumatol 2007; 17: 167-170.