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人体病理学講座

教室概要

和歌山県立医科大学人体病理教室(旧第二病理学教室)は、昭和32年に岡野錦弥先生が初代教授として赴任されて以来、55年超にわたる歴史ある教室です。2015年1月からは、新設された附属病院病理部と合体し、大学・大学院の教室名を第二病理学教室から人体病理学教室へ名称変更し、基礎系講座から臨床系講座に所属変更となりました。また、附属病院科名を病理診断科と標榜することになりました。

現在、臨床病理学の分野では、臨床医療チームの一員としての病理学の役割が年々重要になっており、それに相関して病理診断の質的向上が求められています。一方で、基礎的病理学の分野では先端医学に呼応した研究が求められています。当教室は、病理診断を中心とした臨床病理学、臨床病理を支える基礎病理学および教育を三本柱にし、これらをうまく融和させた教室を構築したいと考えています。

教室員一同、微力ながら、さらに研鑽を積み、活力ある病理学を目指すべく、努力していく所存です。

スタッフ紹介(2015年10月現在)

役職 氏名 学会認定
教授 村田 晋一 日本病理学会病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
講師 小島 史好 日本病理学会病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
助教 藤本 正数 日本病理学会病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
助教 割栢 健史 日本病理学会病理専門医
助教 松﨑 生笛 日本臨床細胞学会細胞診細胞検査士
非常勤医師 赤松 裕子 日本病理学会病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
非常勤医師 児玉 理恵子 日本病理学会病理専門医
非常勤医師 原 重雄 神戸大学医学部病理診断科・講師
日本病理学会病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
研究生 岩橋 吉史 公立那賀病院・病理診断科・科長
秘書 生駒 左江加  

病理診断概要

本教室は、和歌山県立医科大学附属病院の病理診断科を担当しており、当附属病院の病理検体、市中病院の病理検体、コンサルテーション症例および病理解剖を中心に病理診断と病理医・細胞検査士の育成を行っています。病理医・細胞検査士のいずれの方も、組織診および細胞診の両方を学んでいます。具体的には、日常の病理診断や病理解剖、臨床科とのカンファレンス、および毎週のスライドカンファレンスや抄読会を通して、病理診断を体系的かつ論理的に学ぶことを目指しています。また、病理所見の中から新しい知見や研究テーマを見いだすことを重要と考え、病理所見の取り方および病理総論的・各論的診断アプローチの仕方を重点に教育を行っています。さらに、京都府立医科大学、山梨大学、埼玉医科大学などの協力校と連携した教育を行います。

研究概要

診断病理学的研究と基礎病理学的研究の融合を目指しています。現在、下記の研究課題について研究を進めています。具体的には人体病理学教室のホームページ(下記リンク)をご覧ください。

  1. 診断病理学的研究: 組織診検体や細胞診検体を用いた臨床病理学的研究。
  2. 蛍光特性、デジタル画像解析技術およびパターン認識技術を用いた定量的形態解析法の開発。
  3. 3) 腫瘍における構造異型および細胞異型形成の分子病理学的背景の研究。

既存試料・情報の臨床研究およびヒトゲノム・遺伝子解析研究への利用に関する情報の公開

和歌山県立医科大学人体病理講座では、以下の課題の研究を実施しています。これらの研究は、国の指針に従い、本学の「倫理審査委員会」の承認を得て行うもので、既存試料・情報の提供者に対して情報を公開することにより実施しています。

研究責任者

和歌山県立医科大学人体講座 教授: 村田 晋一

対象となる試料・情報

研究で利用させて頂く試料は、和歌山県立医科大学・附属病院や人体病理学講座で、既に病理診断あるいは治療目的で採取され、病理診断が終了した細胞診および病理組織検体です。

個人情報の取扱い

利用する試料・情報からは、患者さんを特定できる個人情報は削除します。また、研究成果は学会や学術雑誌で発表されることがありますが、その際も患者さんの個人情報が公表されることはありません。

ご自身の試料・情報が利用されることを望まない場合

臨床研究やヒトゲノム・遺伝子解析研究は生命科学及び保健医療科学の進歩に大きく貢献しますが、試料・情報を提供された方には、ご自身の試料等が利用されることを望まない場合、これを拒否する権利があります。その場合は、下記までご連絡ください。研究対象から除外させて頂きます。なお、研究協力を拒否された場合でも、今後、診療上の不利益を被ることは一切ありません。

問い合わせ先
和歌山市紀三井寺811-1   
和歌山県立医科大学人体病理学講座
教授 村田晋一 あるいは各研究課題の責任者
Tel.  073-441-0635 /Fax.  073-444-5777
E-mail.  smurata@wakayama-med.ac.jp
研究課題(1)
課題名 癌組織における構造異型および細胞異型の形成機序
「遺伝子解析研究に関する倫理審査委員会」(No 107)
研究の責任者 和歌山県立医科大学人体病理学講座  教授 村田 晋一
研究の意義・目的 多種の腫瘍組織の構造異型や細胞異型の発生機序を解明すること。
研究の概要
  1. 上記試料・情報の採取期間
    平成10年1月から研究終了時までの既存病理検体
  2. 方法  
    免疫組織化学染色法、PCR法、FISH法などの分子病理学的技法を用いて、(1) 細胞増殖関連蛋白、(2) chromosome territoryやsubchromosomal positioningなどの染色体構造、(3)核膜および関連蛋白質、(4) 細胞骨格関連蛋白、について発現異常、構造異常、遺伝子異常、および相互作用の観点から解析を進めます。対象は、全身の良悪性腫瘍性疾患の患者様から採取された病理組織・細胞標本です。本教室や本大学附属病院で管理されている病理標本を使用します。この際、連結不可能匿名化によって各患者様と解析結果が対応しないようにすることによって、患者様の個人情報は完全に保護されます。なお、遺伝性疾患は解析対象としません。研究期間は、平成23年から5年間です。
研究課題(2)
課題名 病理検体を用いた遺伝子異常検出のための新たな手法の開発
「遺伝子解析研究に関する倫理審査委員会」(No 118)
研究の責任者 和歌山県立医科大学人体病理学講座  教授 村田 晋一
研究の意義・目的 現在、腫瘍を中心とした病理診断は、顕微鏡下の主観的な病理学的所見に基づいて行われています。本研究では、科学的根拠に基づくより精度の高い病理診断を行うために、患者様から採取された病理検体を用いて、in vivoおよびin situで遺伝子異常検出の新たな手法の開発することを目的としています。
研究の概要
  1. 上記試料・情報の採取期間
    平成10年1月から研究終了時までの既存病理検体
  2. 方法  
    腫瘍性疾患を対象として、細胞診および組織診の病理検体から抽出した核酸や細胞組織を用いて、①RAS, FGFR3, EGFRなど遺伝子の点突然変異、②ALK, RET, SYT遺伝子等の遺伝子融合の有無を、PNAやLNAなどの人工核酸とLAMP法やFISH法およびRCA法などの多種の分子病理学的手法を組み合わせることによって、in vitroとin situで検遺伝子異常を検出する手法を開発します。研究期間は、平成25年から5年間です。
研究課題(3)
課題名 皮膚扁平上皮癌における病理組織学的予後不良因子の検討
「臨床研究に関する倫理審査委員会」 (No 1691)
研究の責任者 和歌山県立医科大学人体病理学講座  助教  藤本 正数
研究の意義・目的 皮膚扁平上皮癌と診断された患者さんで、リンパ節転移のあった方となかった方の病理組織標本を比較し、新しい組織学的予後不良因子を検索します。この研究により、さらに精度の高い予後予測が皮膚扁平上皮癌において将来的に可能になるかもしれません。
研究の概要
  1. 対象となる患者さん
    平成13年1月1日から平成26年12月31日までの期間中に、皮膚の扁平上皮癌と本学で診断された方
  2. 利用させて頂く情報
    この研究で利用させて頂くデータは、本学で切除された病理組織に関する情報です。
  3. 方法
    本学附属病院に保管されている病理組織標本を顕微鏡下で観察し、リンパ節転移の有無と相関する組織学的予後不良因子の検索を行います。

教育概要

学生教育

医学部4年生の病理診断学の講義と実習を担当しています。また、少数の希望学生に対して、週一回の体験型病理勉強会を行っています。内容は、病理診断の疑似体験を通して病理学のみならず、解剖組織学、生理学、細胞生物学、生化学および臨床について幅広く学習し、将来、臨床医になるに当たっての糧になることを目指しています。

前期および後期研修医

将来、病理医を目指したい先生や臨床医になる予定だが病理を勉強したい先生を対象に研修プログラムに沿った教育を行っています(詳細は人体病理学教室ホームページ)。基本的には、日常の病理診断、病理解剖、病理スライドカンファレンスや抄読会および臨床科とのカンファレンスを通して、病理診断を体系的かつ論理的に学ぶことを目指しています。

大学院生

修士課程・博士課程に関わらず、仮説立案、研究設計・遂行、学会発表・論文作成を自立して行える研究者を育成することを目標としています。

関連情報

※上記のページは人体病理学教室の責任において作成されています。

問い合わせ先
和歌山県立医科大学・人体病理学教室(病理診断科)
代表:教授 村田 晋一
〒641-8509 和歌山市紀三井寺811番地1
Tel.  073-441-0635 (教室直通)/Fax.  073-444-5777